口唇ヘルペスの原因は?

くちびるやその周囲に小さな水ぶくれができる病気“口唇ヘルペス”は、単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。このウイルスの特徴は最初に感染(初感染)した後免疫ができても、体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返すということです。

口唇ヘルペスの病原体は「単純ヘルペスウイルス」です。ウイルスというのは、1ミリの1万分の1くらいの大きさ(150nm)で、核酸(DNAまたはRNA)とタンパク質だけでできています。この最も小さな生き物たちは、自分では子孫をつくることさえできません。そこで、他の生き物の細胞の中に入り込んで、その細胞の材料を拝借しながら自分の子孫(コピー)をつくり出します。これが感染です。誕生した多くのコピーウイルスたちは、やがて細胞を出て、次々と新しい細胞に感染していくのです。
はじめて単純ヘルペスウイルスに感染しても、小児の場合、明らかな症状が出るケースは多くありませんが、新生児、幼児、思春期以降では症状が出ます。ヘルペスウイルスは、一度感染すると人間の神経細胞の中に隠れ潜んでしまうのです。これがヘルペスウイルスの特徴である「潜伏感染」です。ウイルスが神経細胞の中でじっと潜伏している間は、ヘルペスの症状は出てきません。ところが、体の抵抗力が衰えているときなどに、急に出てきて暴れ出すのです。


HOME 口唇ヘルペス